奈良原一向写真集「人間の土地」Human Land1987年4月 リブロポート刊　A4サイズ　172ページ　初版本巨匠・奈良原一高が一躍時の人となった伝説の初個展『人間の土地』。 その作品群をまとめた写真集。明治日本の産業革命遺産として、2015年に世界遺産に認定された長崎市沖の周囲1.2㎞ほどの無人島・軍艦島には、最盛期の1960年に、島内に約5,000人を越える人々が暮らしており、当時の東京の9倍という脅威の人口密度で、石炭がエネルギー資源とされていた時代、そこに暮らす炭鉱労働者たちとその家族の姿をとらえた第一部「緑なき島」と、1924年の桜島の大噴火により埋まった黒神村を取り上げる「火の山の麓」の二部構成。軍艦島での記録は、約40年前に無人・廃墟となった島が稼動していた時代の貴重な生きた資料としても名高い。1987年に刊行された際の写真展で購入しました。経年によるヤケがカバー及び中ページ余白にもありますが写真を見るには状態は良いです。天にシミ汚れ、帯に破れがあります（写真７〜９参照）